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夏の終わりに怪談話しをひとつ、藤が実際に体験したお話です。

心霊シリーズ
この記事は約5分で読めます。

今から語るのは秋の風物詩ならぬ、時季外れで心霊ちっくな恐怖体験談です。


あれは数年前の出来事です。
当時私はマンションに住んでいたのですが、そのマンションはよくあるオートロック式のマンションでした。

基本的に住人しか入れず、郵便などの配達員などがマンション内部に入る際は、住人にロックを解除して貰う必要があるタイプのマンションです。

夜間の人通りも落ち着いていて、住宅街だった為、深夜ともなれば辺りは鎮まりかえり、人の声だけでなく車の音さえも聞こえない静かな環境です。


とある仕事帰り、その日はいつもより疲れていたのか、普段よりも2時間早く寝てしまったのですが、ある音で夜中に目が覚めたんです。

普段なら鎮まりかえっているはずのマンションなのに、何か男女の言い争うような声が聞こえてきて、煩くて起きてしまったのです。


暫く寝起きの微睡みの中で言い争いを聞いていたのですが、声が遠く微かにしか聞こえないので何を言ってるのかは分かりません。

辛うじて分かったのは、女性が何か怒っているような声と、なんか廊下で騒いでるなって事だけ。

そのまま声が遠ざかって行っていたので、私は再び眠りに落ちようとしていたのですが、、、。


眠りかけたその瞬間、女性の断末魔のような叫び声が聞こえて来て、私は飛び起きました。

そして息を潜めて、ほかに何か音が聞こえないか耳を研ぎ澄ませてみたのですが、何も聞こえず。

むしろさっきの悲鳴はまるで嘘だったかのように、いつも通りの静寂さが暫く続きまして、あまりの静けさに急に怖くなった私は、部屋の電気をつけようと立ち上がりました。

電気をつけた後、少し落ち着いてきた私は、足跡が立たないように慎重に玄関に近づいて行きました。



玄関まであと少しと近づいた瞬間

玄関のドアノブがひとりでにゆっくりと

下降していき、次の瞬間にはガチャガチャと激しく振動し始めました。


全く予期していなかった私は恐怖でその場に硬直してしまい、ただただ激しく揺れるドアノブを見る事しか出来ませんでした。

十数回ガチャガチャと鳴り響いた続いた後、ピタリと鳴り止むドアノブ。
けれど私は恐怖でピクリとも動けないままです。


そのままの状態で3分ぐらいたった瞬間、今度はドアを直接ドンドンドンドンドンドン!!
と激しく叩く音が鳴り響きました・・・。

あまりの恐怖で泣きそうになったのですが、息を殺したまま私は廊下に棒立ちで、ただただ早くどこかに行ってくれる事を願いました。


扉を叩く音は、すぐに鳴り止みました。


ですが私の頭の中には最悪のシナリオが流れていまして、先程喧嘩していた男女、女の悲鳴、静けさ、まさか女性は既に・・・。

という最悪なシナリオ。
『警察に通報しないとまずいのでは・・』と頭では思っているのですが、恐怖で動けず。

10分ほどそのまま硬直していたのですが、あたりは一面鎮まりかえっていました。


ここで初めて私は違和感を覚えたのです。


本来で有れば、廊下に人がいる場合、玄関外の共有廊下を歩く足音がはっきり聞こえてくるのに、さっきのドアノブの件といい、扉を叩いてから今の今まで何も音がしなかったと。

そう、ガチャガチャと言った音にドンドンと言った音や振動は伝わっていたのに、それ以外の音が一切無かったのです。

踵を返す音が、一切しなかったと言う事は、まだ玄関の前に居るのでは??

でも、そもそも先程まで喧嘩していた人が、何も喋らず、無言で他所の扉を開けようとしたり叩いたりするだろうか?

そもそも普通は何か叫んだり、物音や足音などあるのでは?と不思議な思いとは裏腹に、私は玄関の覗き穴を恐る恐るのぞいて見ました。
 

でも、そこには誰もいませんでした。

当時住んでいたマンションは、防犯の観点から共有廊下は足音がしやすい作りだったので、全く足音や物音を立てないまま、ドアの前から立ち去れるなど信じられませんでした。


恐怖心でいっぱいでしたが、得体の知れない現象に何が起きたのか分からないままの方が逆に怖いと、恐る恐るスマホと何かあった時用に、傘を握りしめて慎重に外に出てみました。


しかし、やはり誰も居ません。

非常階段や廊下の角に潜んで無いか、慎重にチェックしつつ共有廊下を一周してみました。

が、やはり誰もいません。

念のためエレベーター内も確認してみましたが、誰もいません。

その上、頭の中で想定していた最悪のシナリオの証拠になるような血液だとか、女性特有の香水の匂いさえありませんでした。


しかし、エレベーターは私の部屋がある階で止まっており、最後に使われたのはこの階で間違い無いのです。


『まさか夢だったのかな?』
とも思いましたが、そんな筈はありません。

なぜなら起き上がって、ドアノブが動く様も扉を叩かれた際の音と振動もしっかりと体験している訳ですし。

不思議だなと首を傾げつつも、警戒したまま耳を研ぎ澄ませていそいそと部屋へと戻りました。



ドアを閉め、チェーンロックをかけようとした瞬間・・。


ドンドン!ドンドン!!!!

再びドアを叩く音がしたのです。

あまりの恐怖でチェーンロックを落としてしまいましたが、震える手でしっかりかけ、未だに鳴り続くドアの覗き穴を覗こうと顔を近づけた瞬間、ピタリと音が止みました。

しかしここまでの瞬間はほんの一瞬です。

覗き穴を覗けば確実に人が見える一瞬の出来事なのです。

でも覗き穴から見た廊下には、誰もいませんでした。


恐怖に慄いた私は一目散に、寝室へと逃げ帰り、旦那を叩き起こして、夢じゃ無い事を確認しました。




その後

結果怖くて眠れなくなった私は、朝になるまで起きていました。

そして朝イチで管理会社に問い合わせ、防犯カメラをチェックして貰ったのですが、私が体験した時間帯にマンション内を出入りした人間は誰も居なかったとの回答が。


これを機に、玄関の扉が少し怖くなった藤でした。


余談ですが、それ以降この体験を忘れかけた頃に、ドアノブをガチャガチャされる事が数回あり、怖くなって引越しました。


なんとも原因がはっきりしないお話ですが、これは正真正銘、本当に体験した話です・・・。

普段幽霊や心霊現象などは信じていない藤ですが、こればかりは怖かったです。
なんせ音の説明がつかない訳ですし・・。

正直、原因が不明な程怖いってもんです。
 
 

くま夫
くま夫

・・・。

藤

あれはマジで怖かったなー・・。
って、どうしたのくま夫?

くま夫

恐怖に慄いた藤に起こされて、状況を説明されたけど寝起きで理解出来ない俺にブチギレしてた藤を思い出して震えてました・・・。

へぇ・・
つまり私のほうが怖かったって言いたい訳ね。

くま夫
くま夫

あ!えっ?いや、違うよ!

これ俺が体験してたとしてもガチで怖かったと思うし、藤はそんな経験をしつつも外を点検しに行けるなんて「すげぇぇぇっ」って思ったし、つまり決して怖くなんてないよ!!

ふーん

くま夫

えっと・・・、マジですんませんでしたーーーー!!

 

 

コメント

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