こんにちは藤です。
今回は派遣で働いていた時の話を含め、メリットとデメリットについてお話しします。
目次
・派遣で働いていた時の話(個人の感想と体験談)
・派遣登録会の流れ(まとめ)
・派遣のメリット(まとめ)
・派遣のデメリット(まとめ)
■派遣で働いていた時の話(個人の感想と体験談)
私が派遣制度を利用し出したのは今から6年程前です。
なぜ直雇用の勤め方でなく、派遣を利用していたのかの理由はまた別の機会で。
今回は実際に派遣登録時の体験談と、実際仕事してみてどうだったかのお話です。
私が登録した事のある派遣会社は全部で30社程です。
その殆どの派遣会社が似たようなシステムでした。
まず、派遣登録時には電話かネットで応募をし、通常は1番近い支社へ登録の予約をして登録会に向かいます。
当日の服装は基本的にスーツか普段着です。
※派遣会社によって服装の指定が違います。
そして登録会の流れですが、大まかにはどこも似た手順でした。
履歴書や職務経歴書の提出、そして派遣システムの説明と企業方針のビデオ視聴があり、各種書類の記入と個人情報などをpcで入力する作業、さらに簡単なテストがあります。
※会社によってはテストを行なっていないところもあります。
テストの種類はいくつかあり、PCのタイピング、Excel、WordなどのOfficeソフトのスキルテスト。
接客対応用の声出しテストなど、他にはメンタルチェックや適職診断などもあります。
会社によってはこれら全てを実地している所もあれば、1つのみの所もあります。
そして一通りの手続きが完了したら、希望職種や各種条件のヒアリングと、現状紹介できる案件の話し合いで担当者と面談が始まります。
ここで本来応募した仕事の紹介を受けれればいいのですが、場合によっては受けれません。
希望が事務職の場合、必要スキルを満たしていない、または経験者以外は紹介できないなどの条件がこのタイミングで説明される事もあります。
登録会を予約する段階で言ってくれればな、そもそも登録しないのに
さらに、登録だけさせて面談開始早々に「今案件が無いので、後日はいり次第ご紹介させて戴きます」などの強制終了イベントが発生する事もあります。
マジか、何のために登録会に行ったんだってなるな。
酷い話だと思われるでしょうが、小さい派遣会社や、出来たばかりの派遣会社だと案件が無い確率が高いです。
ですが登録予約の電話をした段階では教えてくれません。
これは親しくなった営業担当に教えて貰った話ですが、予約受付の段階では募集人数が1枠だけ残っている場合や、まだ先方の企業から返事が来て無い場合もあり、行き違いが発生する事があります。
他には予約受付と面談担当者が異なる場合に、案件がまだ残っているか把握していなかったり、登録会参加者の1人目の面談で紹介が決まる場合もあり、2人目の面談には埋まってしまい紹介が出来なくなる場合もあるとの事です。
因みに、本当は求人誌に載せてる求人案件が無い、存在しない【釣り求人】と言われる件についてですが、これは違法行為です。
ですが、実際に虚偽の求人情報である事を立証をする事が難しい為、正直【釣り求人】は結構な数見かけます。
※大手や中小企業の派遣会社であっても安心は出来ません。
本当に100%釣り案件と言えるものは少ないと思いますが、過去にこんな事がありました。
大手派遣会社経由で求人がでており、応募するために電話したところ「人が決まった為、現在募集は中止しています。もうすぐ求人サイト側でも情報が更新されると思います」との返答がありました。
しかし、一週間以上たっても案件を継続して掲載していたので、再度派遣会社に問い合わせたところ詳細を濁され登録会への案内を受けました。
そのため、募集が再開したのか確認したところ「ご希望の案件の募集は終了していますが、他の案件を紹介できますので登録会にお越し下さい」との返答が。
丁重に登録会はお断りしつつ、すでに募集中止された日から一週間以上掲載されている件を確認したところ「掲載期間中は載せてても問題ありません」と発言した受付の方もいたので、大手であろうと関係ないという事です。
※掲載されてる案件で終了した案件が5つ以上ありました。
そもそも派遣会社としては、登録者を増やす事が主力になります。
その為、他の競合他社より自社に人がくるように、条件の良い案件を載せたままにする事もあれば、企業に自社ブランドを宣伝する為に釣りを行なっている会社もあります。
あからさまに【釣り求人】を行っている場合、大体は悪質な派遣会社が多いですが、そもそも悪質会社となると釣り求人以外にも管理体制も殆どなっていないなど、不正行為や派遣労働法に反した怪しい会社の可能性がありますので注意が必要です。
因みにですが、案件が実際に残っていても担当者の独断で敢えて紹介を断る際にも「既に埋まってしまいました」と言う場合があります。
担当の独断と言っても会社に権限を付与された上での決定ですので、きちんとした理由があります。
例えばスキル不足や経歴詐称、住所が実在しない、または病気の有無、実際に面談した際の信用できるかどうかの印象、過去に登録があり且つ紹介された仕事をすぐに辞めた人など、または登録会をボイコットしたなど過去の情報からも判断されています。
この場合紹介されないのは納得できますが、釣りか判断しかねるのは困りものですね。
会社によっては、スキルが足りないから紹介できないといった場合でも、余計な摩擦や揉め事(クレーム)に発展しないように「他の人で決まりました」と断る会社もあるからです。
スキル不足の場合は正直に言ってほしいけど、中には馬鹿にされたとお怒りになる人もいるらしいので、難しいですよね。
中には元から派遣会社と短期間の契約で就業し、真面目に仕事していたとしても、経歴でみると一つの職場が短いので、長期案件にシフトチェンジしようとしても先方に紹介して貰えない(経歴の印象がよくないので)といった事もあります。
「短期でも問題ないですよ」って言っておきながら、後になってこれだと理不尽よね。
何気に面倒くさいシステム満載の派遣会社ですが、勿論メリットもあります。
登録さえ終わらせてしまえば、希望の求人案件を継続して紹介してくれますし、一番のメリットとしては面接が必要なく、新たに履歴書や職務経歴書の準備をこちらでする必要ないですし、早ければ即日入社も可能です。
かつ派遣先企業によっては服装や髪型の自由度も高く、職種も簡単な内容から専門職まで色々選べます。
時給計算で直接雇用と比較すると、派遣の方が時給が高いのも魅力的です。
給料の支払いに関しても選択肢が多いです。
日払い、週払い、指定日払い、前払い制度、通常の月払いなど。
また、派遣会社によってはスキルアップのサポートや、旅行会社やスポーツジムなどの施設使用料の割引など、資格取得における講習などを無料〜格安割引価格で提供している企業もあります。
デメリットとしては、派遣法で面接が禁止されているにも関わらず、顔合わせや職場見学と言う名で採用可否の選考が横行しており、採用までの効率低下が目立つ事です。
またせっかく仕事が決まっても有期雇用派遣の場合、同じ部署にいれるのは3年間の為、3年以上となると雇用契約の変更、或いは部署移動の必要がでてきます。
そして派遣会社と派遣先企業はあくまで別物なので、就業先企業でトラブルが起きてもまともに対処してもらえない事がしばしばおきます。
中には派遣先の企業が派遣法をしっかり認識していない事もあり、細々とした問題が発生するなど、扱い的にも『どうせ派遣だから』と言った差別的な対応を行う企業もありました。
そもそも派遣元の担当者とは就業日の初日に会ったぐらいで、契約更新の手続きも電話かメールが基本だった場合、顔を合わせる事もないですし、担当は派遣先企業の職務内容も環境も把握出来ていない事が多いので、困った事があっても話が通じず空回りしたり、問題が悪化する事もあります。
その他当たり前ですが、体調不良や何かしらの連絡が必要な際【派遣先】と【派遣会社】両社に連絡が必要な点、不慮の事故や病気で長期の休みが発生した場合容赦なく契約更新を切られるなど、派遣法に基づき仕事の範囲が制限される、出世できない(就業契約の変更や雇用契約の変更が必要になる)など、一番のリスクは派遣先企業が経営不振に陥った際、派遣社員から先に切られるリスクなど、思いの他沢山あります。
派遣先との面接行為は派遣法によって、禁止されています。
が、実際は大手の派遣会社であろうと『顔合わせ・職場見学』といった抜け道を使って派遣先企業と派遣社員の面接ともとれる行為を当たり前のように行われています。
派遣とは言えど、様々な雇用条件、保険状況、制度があるので一概には言えませんが、直接雇用で考えるとリスクが多いと思います。
私が派遣を利用していたのは一言で言うと【病気】が原因でして、逆に都合がよかったのですが、正直後々の事を考えると、自分で自分の首を締めてしまう可能性にも繋がるので、派遣制度と言えど計画的に利用するのが一番良いなと思いました。
もちろん、なかには直接雇用制度が苦手な人や、派遣でしか希望職種の募集が出ていないなど、または経歴や病気の影響など、何かしらの事情によって派遣を主体としている方もいらっしゃると思いますので、一概には言えません、ケースバイケースと言う事ですね。
■登録会の流れ(まとめ)
・派遣登録会への予約
・必要書類の提出
・会社概要と派遣制度の説明
・スキルチェック(派遣会社によってテストもあり)
・案件紹介の面談
・仕事紹介
■派遣のメリット(まとめ)
・面接がない
・企業にもよるが髪型や服装、勤務日数などの自由度が高い
・給料(時給)が高い
・給料の支払い方法が複数ある
・幅広い職種があり、未経験でも応募しやすい
・トラブルや問題が発生した際、間に入ってくれる
・責任を負う程の業務が発生しない
・各種施設の割引や、スキルアップのサポート提供がある
■派遣のデメリット(まとめ)
・【顔合わせや職場見学】と言う名の選考が行われており、採用を得るまで非効率な場合がある
・派遣と正社員で待遇が違う(※1)
・賞与やボーナス、交通費が支給されない(※1)
・契約にない業務や責任の重い業務はできない為昇級しずらい(※1)
・有期雇用派遣の場合、同じ部署にいれるのは3年間
・経営悪化や部署の統合により、長期契約であったとしても契約終了のリスクがある
・欠勤や有給申請など、派遣元と派遣先両方に報告が必要の場合が多く二度手間(※2)
・派遣先でおきたトラブルに対して派遣元が間に入る事で逆に問題悪化のリスクがある(※2)
・派遣元との人間関係が築き難いので、派遣先の企業内で何かあっても派遣元に相談し辛い、相談出来ても職務内容や職場環境を把握していないので話が通じない(※2)
・基本的に育児休暇や傷病休暇を長期でとれず、長期となると契約を切られるリスクが高い(※2)
※1 2020年4月1日以降【同一労働、同一賃金】の導入により解消傾向あり。
※2 派遣会社や派遣先企業の方針、契約内容によっても異なります。
いかがだったでしょうか、今回は過去の体験談を基に【派遣】について書いてみました。
昨今はコロナの影響もあり、従来の登録会方法ではなく、リモート登録を導入する派遣会社も増えてきましたね。
また、今までは派遣でリモートワークは責任の問題から行えないなどの制限がありましたが、同一労働同一賃金の影響もあり解消されつつあります。
さらにはコロナの影響で、初めから在宅業務として契約が可能な案件も増えてきました。
派遣制度は何かと複雑であったり、デメリットも多くありますが、使い方やその人の環境によっては充分価値のある働き方だと思います。
私も今後在宅ワークを始めようと考えておりますので、直接契約はもちろんですが、新しくなった派遣制度も経由して、探してみようと考えています。
いくつか情報が集まった際は、また記事にしようと思います。
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